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加担する物語

 覇者と覇者の海人の物語を書く。

 夢はいつか叶うと無邪気に信じられた子供時代はとっくにおわっているのだ。殺戮と破壊と略奪の戦争の海にただよい出した孤児は、ふと気づくとずいぶん遠くまできてしまって、どちらの方角に岸辺があるのかさえわからない。

 たぶん裸者と裸者の上巻がこのシリーズでいちばん人気があると思う。巻き込まれ型の物語だから。そういうことなら作者としてはちょっと残念。海人が徴兵におうじる決意を固めた時点で巻き込まれ型の物語がおわり、それ以降、孤児と女が戦争に加担する物語が本格的にはじまるわけで、そういうふうに企てたのだから。わたしは巻き込まれ型の物語に居心地の悪さを感じるし、それでは現実逃避もできない。






*パンプキン・ガールズ
 彼女は覚醒している。欠如の意識はあるが、自分を矮小に感じたりしない。そんな暇なんてない。戦闘とビジネスとセックス。とにかく忙しい。ようするに、いつもどおりの彼女だ。内乱十六年目の夏、彼女が率いるパンプキン・ガールズは、首都圏のアンダーグラウンドで進撃をつづけている。

愚者と愚者 (下) ジェンダー・ファッカー・シスターズ

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