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高校生女子はどう読んだか②

『愚者と愚者』上巻の第1章の最後で、聡明な女子学生が、黒い旅団司令官の親書を携えて、常陸軍孤児部隊司令官の海人をたずねてくる。彼女はゲイ・ヒロイズムを掲げる女嫌いの〈黒い旅団〉の急進主義に強く魅せられている。彼女の訪問の目的は海人を唆して女の武装勢力と訣別させること。

 火狩朱夏さんhttp://ameblo.jp/9s-and-arikawahiro-love/entry-10019812337.html
はこの女子学生をどう読んだか。

小林康子 女子学生。えー誰? あ、もしかしてヴァイオリンかなんか弾いてた人か。んー……ちょっと恐い。
決して間違ってはいない方法で、間違っている方向へ人を向かわせる。
まあ信念とか信条の違いから生まれる対立だとは思うけど、
海人の言う「唆した」自覚はあると思われる少女。
でも、反論材料を手元に残してる。戦いにくいし、言い負かしにくい。

 信念とか理念とか理想とか思想とかそれ自体への、あるいはそれに魅せられた人間への、16歳高校生女子の感受性のまともさに感嘆する。読みの正確さに感嘆する。人間把握の深さに感嘆する。作者であるわたしは自分の愚鈍な16歳を思い出して赤面する。




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コメント

再びお邪魔致します、火狩です。
トラックバックありがとうございました。
思いがけぬ朝のサプライズです。
こちらからも張らせて頂きましたので、どうぞよろしくお願いします……!

えぇと、正直、内容に余り触れていない感想でしたので、
こんなものが本当に役に立つのか……と不安でした。
いや、もう、素敵且つ素晴らしい表現をありがとうございます。
作者さまご本人からお褒めの言葉を頂けるなんて、夢にも思っていませんでした。


小林康子さんは……真実、今でもちょっと怖いです。
妄想という名の想像と補完が入り混じっている人物評ですが、
作品の意に沿っていたのであれば幸いです。
こんな「敵」も居るのか、と新鮮に感じたのを覚えました。

投稿: 火狩 | 2007年5月20日 (日) 14時03分

火狩さんの書評をわたしがどんなによろこんだか想像がつかないと思います。いろんな人にしゃべってます。担当編集者にはもちろん。ご迷惑かもしれませんがあと2回ぐらいはとりあげさせて頂きます。

投稿: uchiumi bunzo | 2007年5月20日 (日) 14時27分

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受信: 2007年5月20日 (日) 09時39分

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