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菜摘ひかるを読む―070924

承前

Book 耽溺(おぼ)れるままに (徳間文庫―問題小説傑作選)

著者:徳間文庫編集部
販売元:徳間書店
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ほれ、おやじども、これでも読んで勃起しろ、とぞんざいに扱われた気が。そう扱われても仕方ないような気もするけど。というのが全11編を読みおえた最初の感想。わたしは勃起しなかったが、人それぞれだから勃起する人もいるだろう。そうだとしても不満が残る。セクシュアリティはもっと繊細に扱ってほしい。要求が高すぎるか。紙に印刷した記号で人間を性的に興奮させるというポルノ小説って、不思議でおかしみのある興味深い創作活動だと思うんだけどな。

これも全体の印象だが、ほとんどの作品に、とりあえずメシを食うためにポルノを書くけどほんとに目指してるのはべつの方向なのよね、というようなブンガクへの欲望が薄っすらと感じられるところが気に入らない。読者から言えば、そんなことよりまずポルノ小説に集中して、勃起させてくれないと。作家たちの顔が、読者ではなく、おやじ編集者とかおやじ文藝評論家の方へ向いていると思う。ようするにイタイ。

菜摘ひかるの『ボディ・テラピー』もぜんぜん勃起させてくれない。
でもほかの10編とは異質だ。
菜摘が読者をぞんざいに扱っている感じはない。
そもそも勃起させようという気がないような。
ブンガクへのつまらない欲望もない。
おやじ編集者、おやじ文藝評論家、もしかすると読者にすら
菜摘は関心がない。


Book 愛と悔恨のカーニバル (徳間文庫 う 7-3)

著者:打海 文三
販売元:徳間書店
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