映画

素顔のさらし方

フリーダムランド DVD フリーダムランド

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2007/07/25
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【ストーリー】
ある日、手を血まみれにした女性ブレンダが病院に現れた。彼女は子供が誘拐されたと証言するが、目撃者もなく、さまざまな疑惑が渦巻いていく。果たして真実は?刑事ロレンゾが捜査するにつれて明らかになる真相、そして最後には衝撃的な結末が……。

【スタッフ&キャスト】
《製作》スコット・ルーディン
《監督》ジョー・ロス
《脚本》リチャード・プライス
《出演》ジュリアン・ムーア、サミュエル・L・ジャクソン、イーディ・ファルコン

ミステリーというよりもヒューマンドラマという印象。
ドラマの背景にあるアメリカの人種対立を考えてみる。
そこには絶望しか見出せないだろう。
だが生きていかなければならないのだとしたら、
絶望のなかで希望について語るという困難な生き方しか選択できない。
というのはひとつのありふれた創作態度だ。
この言い方が妥当かどうかはべつとして
徹底的に考え抜かれた創作態度が必要なはずだが、
この映画にそんなものはない。
あんな手ぬるい暴力描写では絶望を提示できない。
黒人にも善と悪が同居し非黒人にも善と悪が同居し
などという映画屋さんがルーチンとしてやる気配りなんかでは
絶望も希望も描くことはできない。
ふやけた構想力の帰結として
ふやけたラストシーンがある。
ここでも唯一の救いはジュリアン・ムーアの
シミ・そばかす、それがどうした
という素顔のさらし方だ。



Book 愛と悔恨のカーニバル (徳間文庫 う 7-3)

著者:打海 文三
販売元:徳間書店
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おばかがおばかが

11:14 DVD 11:14

販売元:AMG Entertainment
発売日:2007/05/25
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冒頭で男が事件に巻き込まれておばかなマネをする。
頭を抱えた。こりゃだめだ。屑映画だと思ったら、
登場した警官がやっぱりおばか。
おばかがおばかがつぎつぎとあらわれて
ストーリーをまわしていく。
犬までおばか。
おばかなしにはストーリーがまわらない。
なにを狙ったのか。ブラックユーモアか。
だとすれば〈ブラック〉を徹底させないと。
凄惨な暴力描写をエスカレートさせなくちゃ。
タランティーノの『レザボア・ドッグス』や
コーエン兄弟の『ファーゴ』のように。
〈ライト・ブラック・ユーモア〉という愉しみ方があるのかもしれないが
わたしはまったく関心がない。
この映画の唯一の救いはヒラリー・スワンクの
場末のドラッグ・ストアの打ちのめされた店員、
という配役がぴったりだったこと。


Book 愛と悔恨のカーニバル (徳間文庫 う 7-3)

著者:打海 文三
販売元:徳間書店
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恐る恐る観る

女優さんでえらんでDVDを観る。
90パーセントはそうする。
監督でえらぶのは4人だけ。
ロバート・アルトマンと3人のデヴィッド。
クローネンバーグとフィンチャーとリンチ。

ブルーベルベット (特別編) オリジナル無修正版 DVD ブルーベルベット (特別編) オリジナル無修正版

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2007/11/02
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監督はデヴィッド・リンチ。パッケージをなんども見た。
『イグジステンズ』を二度観てしまったし、
リンチの作品では『ワイルド・アット・ハート』を気づかずに二度観たことがあるから。
けっきょく借りて恐る恐る観た。
86年の映画で俳優はローラ・ダーンをはじめみんな若い。
デニス・ホッパーはやっぱり悪漢の役で、悪態をつき人を殴り、
珍妙な赤ちゃんプレイでイッテしまう。
イザベラ・ロッセリーニは高校生男子を誘惑してぶってぶってと言い、
高校生男子はぶった記憶で涙ぐんだりする。
変態映画か?
演出は全体としてまぬけな感じ。20年前の映画はこんなものか。
ただしリンチはリンチだ。
恐ろしく鈍い。恐ろしく覚醒している。
一人高みにいる。
たぶんはじめて観た映画だと思う。

Book 愛と悔恨のカーニバル (徳間文庫 う 7-3)

著者:打海 文三
販売元:徳間書店
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誰がこんな映画を見るんだ?

イグジステンズ DVD イグジステンズ

販売元:ギャガ・コミュニケーションズ
発売日:2007/07/06
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レンタル屋でパッケージを見て、同じ監督の同じようなタイトルの映画を観たような気がした。その映画にも確かジェニファー・ジェイソン・リーが出ていた。だがこの映画にはジュード・ロウとウィレム・デフォーも出ている。あらすじを読んだが記憶がない。監督はデヴィッド・クローネンバーグ。借りて、観た。以前に観た、同じようなタイトルの映画と同じようなセットが出てきた。風変わりな監督なので、タイトルを微妙に変えた、続編のような新作なのだと思った。内容はクローネンバーグのファンじゃないと観ないような生もののぐにょぐにょした気持ち悪い生物が出てくるSFのような。誰がこんな映画をカネを払って観るんだと疑問に思った。記事を書くために検索したら「イグジステンズ」という映画はこれしかなかった。わたしは二度も観たのだ。こりゃだめだ。でもいちおうクローネンバーグのファン。


Book 愛と悔恨のカーニバル (徳間文庫 う 7-3)

著者:打海 文三
販売元:徳間書店
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おまえはなに者か

記憶の棘 オリジナル・バージョン DVD 記憶の棘 オリジナル・バージョン

販売元:ハピネット・ピクチャーズ
発売日:2007/03/23
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映像は美しい。配役もいい。物語の設定も興味深い。
二コール・キッドマンの心理の劇も納得の範囲。
でもなあ。この映画のポイントはなにか。
少年がなに者かということだ。
肝心な点がさっぱり。
アン・へッシュ演じる女性が関係してるらしいが。
動機を隠しサスペンスを高めクライマックスで鮮やかに解き明かす
という古いドラマ技法では
少年がなに者かを説明できないはず。
その自覚がシナリオにも演出にもない。
だから整合性をもとめて古い技法を使い、
ちょこちょこ伏線を張りつつ説明しようとする。
ああまたなんか言い訳してるなと思うだけ。
その点は「ハードキャンディ」と同じ。
「ハードキャンディ」のなかに印象的な台詞がある。
少女に監禁された男が叫ぶ。「フー・アー・ユー?」
誰のことであれ、なに者かを、
TVで元刑事が得意げに語る犯罪の三つの動機、
カネおんな怨恨で説明できるはずもないし、
心の闇と言ってしまえばなにも語ったことにはならない
のだから、映画を観おわったあとで観客が
「フー・アー・ユー?」とスクリーンへ向けて問いかけ、
問いを発すること自体がカタルシスであるような映画を、
あるいは小説を創るしかないのでは
などと思った。




ハルビン・カフェ Book ハルビン・カフェ

著者:打海 文三
販売元:角川書店
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エレン・ペイジに誘われて

X-MEN:ファイナルディシジョン発売記念スーパーアクション・パック + 「アイ ロボット」 DVD X-MEN:ファイナルディシジョン発売記念スーパーアクション・パック + 「アイ ロボット」

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2007/01/06
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エレン・ペイジが出演しているというので観た。
シルバー短髪のハル・ベリーはすばらしい。
超能力者たちがおじちゃんおばちゃん化していて
黄昏という印象の映画。
だからエレン・ペイジを仲間にくわえたのかもしれない。
だが役とフィットせず。演技力を見せる場面もないし。
この物語でスポットライトをあびるのはファムケ・ヤンセンだが、
むかしから妖怪のおばさんという感じの人で、
ちらっと出演しているレベッカ・ローミン=ステイモスの方が
女優さんとしてずっとゴージャス。
レベッカとファムケの配役を入れ替えてほしかった。




愚者と愚者 (上) 野蛮な飢えた神々の叛乱 Book 愚者と愚者 (上) 野蛮な飢えた神々の叛乱

著者:打海 文三
販売元:角川書店
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エレン・ペイジという女優さん

ハードキャンディ デラックス版 DVD ハードキャンディ デラックス版

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2007/02/23
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斬新なアイデア。過激な描写。巧妙で練に練られたストーリー。
というようなものは感じない。
そもそも少女の動機とか男との関係とか、
あ、いまなにか説明したなという場面はちょくちょくあるが、
よくわからない。
それは脚本が言い訳しているにすぎないから。
いちおう説明したんだからわかってよねと。
でもそんなことはどうでもいい。
少女を演じたエレン・ペイジがすばらしい。
撮影時は17歳。
この若い女優さんの演技だけで観る価値がある映画だ。

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たぶん見なかった映画

隠された記憶
 一度見たDVDを数ヵ月後にまた借りて、再生してから気づいてがっかりするのをくり返した時期があった。注意深くなってそういうミスがなくなったと思っていたら、昨日バスタブから出たとたんにあの映画はつい最近見たぞと思った。妻に夫の知らないトラウマがあってそれを軸にサスペンスが組み立てられて最後に謎が氷解するというようなつまらない映画だと決めつけたのだが、返却するまえに念のため再生してみると見たことあるのか見たことないのかわからなくなった。家の人が言うには、見たことないと思うよ。



*パンプキン・ガールズ
 都心はどこでもそうだが、自立した武装勢力としての少年ギャング団は存在しない。彼らは東京UFの下部組織化するか、女の子のAKで繁華街から駆逐された。
愚者と愚者 (下) ジェンダー・ファッカー・シスターズ

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